回線帯域幅は限られているからこそルールが必要です
インターネットは使い放題でも回線帯域幅には限りがあるって知ってた?プロバイダが行なう規制と匿名の犯罪について説明します。
公平性を期すために行なう規制がある
プロバイダが行なう規制は、設備投資に対して通信量が上回りそうな時に行われます。
安価なインターネット接続環境を確保するために、プロバイダでは、他の人に比べて著しく大容量通信を常時行っている加入者に対して規制をかけて他のユーザーが利用する回線帯域を圧迫しないように工夫しているわけです。
インターネットは使い放題と考えている人が多いものの、通信回線帯域は常に有限です。
プロバイダが設備投資を行なって確保した回線帯域幅には限りがあるので、極端な使い方をする人には退会して欲しいとさえ考えている会社もあるでしょう。
プロバイダは営利目的で運営されているので、通信速度規制を行なうことで、平均速度を維持しようと試みているわけです。
月額料金を引き上げて対処することも可能ですが、プロバイダ間の競争に勝ち残るためには、価格を維持して速度規制により対処することが費用対効果の点で優れています。
参考サイト:電話回線とインターネット回線の関係性は?
匿名性から起きる犯罪を予防するために制限が必要
インターネット接続プロバイダの中には、特定の通信プロトコルや通信ポートに対して制限を設けていることが少なくありません。
ファイル共有ソフト特有の通信を制限して実質的に利用できない状態としたり、特定の通信ポートによる接続を遮断したりするなどプロバイダ側で通信制御を行ない、犯罪を予防する取り組みが行われています。
インターネットは匿名性が保たれていると誤解している人が多いので、プロバイダでは、常に通信記録を取っておく必要に迫られています。
予め犯罪に結びつく通信を制限しておけば、少なくとも捜査機関に対して通信記録の提出を求められることは無くなるでしょう。
プロバイダでは、IPアドレスによる接続情報と契約者情報を常に記録として保管しているので、通信記録を調べればインターネットで匿名性を確保することは難しいでしょう。
参考サイト:無線インターネットの種類と特徴